細胞老化はSASPを誘発し慢性炎症を引き起こすため、難治性創傷の治癒遅延に関与している可能性があります。本研究では、褥瘡から採取した創傷滲出液の遺伝子発現を分析しました。細胞老化のマーカーであるCDKN1Aは96.3%のサンプルで発現し、SASP因子と正の相関を示しました。CDKN1Aの高発現は創面積減少割合の低下と関連があり、創傷滲出液中の老化細胞が創傷治癒の遅延に関与している可能性を示しました。
Relationship between gene expression associated with cellular senescence in cells from discarded wound dressings and wound healing: A retrospective cohort study
