准教授 吉岡京子 らの研究チームは、日本の保健師の業務時間配分を明らかにするため、2つの市町村と1つの都道府県に勤務する121名の協力を得て、全国で初めてとなる前向き自己記録型タイムスタディを実施しました。
Kintone を用いて保健師活動記録システムを開発し、延べ9,502人日分の活動を記録しました。その結果、市町村保健師は主に申請事務、健康診査、個別支援の調整に多くの時間を費やし、都道府県保健師は組織運営や出張業務に多くの時間を割いていました。また、管理職は直接支援よりも管理的な業務に時間を充てる傾向がみられました。
本研究は、行政レベルや役職による業務の違いを初めて定量的に示したものであり、今後の人員配置の最適化やデジタル化推進による業務効率化に向けた重要な知見を提供しています。
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