Factors Associated with Feeding Behavior in the Early Neonatal Period focusing on Early Skin-to-Skin Contact and Epidural Analgesia: A Prospective Observational study at a single hospital in Japan

富田綾博士 母性看護学・助産学分野卒業

健康な満期産の新生児は、出生直後から本能的な哺乳行動を示す。新生児の本能的な哺乳行動を促すケアを行うことは、母親の母乳分泌にとって非常に重要である。出生直後の早期母子接触(SSC)は、新生児の哺乳に関する原始反射を促進し、本能行動の刷り込みを促す。一方、硬膜外麻酔分娩は新生児の本能的な哺乳行動を妨げる可能性がある。
我々は、新生児の本能的哺乳行動に関連する因子を探索するために、日本語版乳児哺乳行動アセスメントツール(IBFAT)を使用した。新生児の哺乳行動に関連する重要な因子と考えられるSSC、硬膜外麻酔、合成オキシトシンについては、それぞれの因子の実施の有無だけでなく、SSCの実施期間、薬剤の投与量・投与時間との関連についても分析した。
健康な満期新生児は、母親が硬膜外麻酔の際に投与されたフェンタニルの投与量が少ないほど、また出生直後のSSC実施持続時間が長いほど、生後約1日のIBFATスコアが高かった。新生児の本能的な哺乳行動は、フェンタニルの投与量が少ない方がより良いが、母親が硬膜外麻酔分娩を行った場合でも、SSCの持続時間をできるだけ長く実施することで促進される可能性がある。

論文全文はこちら:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39876615/