妊娠中の貧血は世界的な健康問題であり、日本では特に高い有病率を示しています。妊娠中の貧血はさまざまな母体・新生児の転帰と関連することが明らかになっています。そこで本研究は妊娠中の貧血と潜在性鉄欠乏に着目し、母体特性・栄養素摂取・低出生体重児・早産との関連を探索しました。参加者のうち80%以上が妊娠中の貧血または潜在性鉄欠乏でした。妊娠中の貧血には、経産婦・妊娠後期時点にいずれのサプリを飲用していないことが関連していました。エネルギー摂取量や微量栄養素摂取量は日本の食事摂取基準を大きく下回っていました。