國光真生講師が2025年度真田弘美国際賞を受賞しました

褥瘡(じょくそう)の不顕性感染である臨界的定着の新しい予防ケアの確立は、創傷ケアにおいて急務です。そこで、本研究では創傷治癒傾向と創部ー創周囲皮膚間の細菌叢類似性の関係性を調べました。その結果、難治性褥瘡では細菌叢の類似性が低く、皮膚常在細菌叢から逸脱したディスバイオシス状態の創部細菌叢が臨界的定着と関連している可能性が高いことが明らかになりました。したがって、臨界的定着の予防には従来の細菌除去や侵入防止ではなく、創部細菌叢を最適化・利用する新たなケアへと転換することが必要と考えられます。