妊娠中期の食事摂取時刻が周産期アウトカムに与える影響:J-PEACH Studyによる前向きコホート研究
成人女性では遅い時刻の食事摂取が肥満や脂質異常症などの増加に関与することが知られていますが、妊娠中の食事タイミングが周産期アウトカムに与える影響は十分に検討されていません。本研究では、妊娠中から産後1年までのコホート調査(J-PEACH Study)の一部として、妊娠18~27週の妊婦906名を対象に、起床後最初と就寝前最後の食事摂取時刻が周産期アウトカムに与える影響を検討しました。その結果、いずれの食事も遅い群では、妊娠糖尿病や妊娠高血圧といった不良な周産期アウトカムの発生頻度が高い傾向が認められました。今後は栄養摂取状況についても解析し、臨床での栄養指導のエビデンス構築を目指します。
日本時間栄養学会ホームページ https://www.chrono-nutrition.jp/12th-taikai
