日本におけるコロナ禍での妊娠後期の女性のメンタルヘルスの実態
本研究は、コロナ禍における妊娠後期の女性のうつ症状とその関連要因を探索することを目的としました。妊娠・出産に関する多施設共同コホート研究(J-PEACH Study)のデータの一部を使用し、28~40週の妊婦1066名が分析に含まれました。妊婦の年齢、世帯年収、女性の虐待をスクリーニングするWAST-shortのスコアが、産後うつのリスクが高いことと関連していました。緊急事態宣言やまん延防止措置の有無は、産後うつのリスクが高くなることと関連していませんでした。今後地域による差なども比較し、妊婦さんへの関わりとして必要なことを提言していきたいです。


