妊婦は、抑うつ症状や不安、出産への恐怖といった心理的問題を頻繁に経験するため、妊娠期のメンタルヘルスを改善するための非薬理学的アプローチは、公衆衛生においてますます必要とされています。母性看護学・助産学分野の博士課程を修了した丹家歩氏は、修士研究を元にした論文を『Midwifery』に発表されました。この研究では、出産準備に向けたマインドフルネスに基づくプログラムの短期間オンライン日本語版を開発して、プログラム後のメンタルヘルスの効果を調査されました。特記すべき事に、この論文は妊婦を対象とした日本初のマインドフルネス介入試験です。また、彼女は博士研究としてこの研究プログラムの有効性を明らかにするためのランダム化比較試験を実施されており、現在出版に向けて準備されています。
Effectiveness of an online Japanese version of the mindfulness-based childbirth and parenting programme on prenatal mental health: A single group clinical trial
