稲垣 安沙
PhD, RN, PHN
高齢者在宅長期ケア看護学
東京大学大学院医学系研究科高齢者在宅長期ケア看護学分野において修士、博士号取得後、グローバルナーシングリサーチセンターのポスドクを経て、現在は高齢者在宅長期ケア看護学分野にて非常勤特任研究員として従事している。大学卒業後、手術室、東北大震災被災地支援、発展途上国支援及び、訪問看護経験を経て、訪問看護活動の効果について研究するために大学院に入学した。修士課程では、訪問看護師が独居高齢者に対して行う地域巻き込み活動と、独居高齢者の在宅療養・臨終意向との関連について研究し、博士論文は、訪問看護利用と75歳以上高齢者の回避可能な入院との関連についてまとめ、訪問看護利用が高齢者の12ヶ月間の回避可能な入院の発生を抑制する可能性があることを明らかにした。研究のビジョンは、全国どこでも、訪問看護師が職業満足度を高めながら、利用者、家族と共同しながら質の高いケアを提供し、疾患や障がいがあっても好きな場所で暮らし続けることができる社会を目指すことである。