沼田 華子
PhD, RN
高齢者在宅長期ケア看護学
東京大学大学院高齢者在宅長期ケア看護学分野の助教であり、同分野で修士課程と博士課程(保健学)を取得している。現在は、学部生や大学院生への教育に携わっている。 彼女は、病院における看護師、在宅における訪問看護師としての臨床経験を有し、在宅看護は病院の組織とは異なり小規模であること、スタッフである看護師の経験年数が様々であること、更に特に終末期ケアでは治療的なケアだけでは対応できないこと等から病院における看護教育は適さない一方、訪問看護教育は十分に確立されていないことに問題意識を持った。そのため、現在の研究テーマは、在宅看取りに関する訪問看護師への職場内教育であり、博士論文ではその教育の現状を明らかにした。また、訪問看護財団のワーキング委員の一員として、訪問看護師向けの在宅看取り教育に関するプログラム開発(職場外教育)に携る経験を持ち、これらの経験を生かして、今後は、小規模な訪問看護事業所においても、事業所内で効果的にスタッフに教育することができ、質の高いケアを提供できるような職場内教育の方法の確立を目指している。