仲上 豪二朗
PhD, RN
老年看護学/創傷看護学
神戸大学医学部保健学科を卒業後、日本学術振興会特別研究員(DC2)経て、2009年に東京大学大学院医学系研究科老年看護学/創傷看護学分野修了。博士(保健学)取得。同分野の助教、講師を経て、2013年米国UCLA看護学部客員研究員の後、2017年より同分野准教授。主な研究テーマは、老年症候群緩和に向けた看護理工学による技術開発である。特に難治性創傷の撲滅に向けて、動物実験による発症メカニズムの解明から、新規バイオマーカー開発、治癒促進法の開発と臨床評価まで、一気通貫の研究を推進している。難治化の主要な原因である創傷バイオフィルムの迅速同定技術並びに低侵襲的除去方法を確立し、バイオフィル ムに基づく創傷管理システムを大学院生とともに世界に先駆けて公表し、多く引用されている。また、医学部附属病院との共同研究により、リアルワールドデータの人工知能解析により、高精度褥瘡発生予測モデルを開発し公表している。臨床活動として、15年以上に渡り医学部附属病院の褥瘡対策チームに参画し、臨床とのコラボレーションにより開発を進めている。現在、日本看護科学学会の理事、日本老年医学会、日本褥瘡学会、日本創傷・オストミー・失禁管理学会、看護理工学会の代議員、評議員を努めている。