池田 真理
PhD, RN,CCP
家族看護学、看護管理学/看護体系・機能学
東京大学医学部保健学科を卒業後、民間企業において専門知識を生かした商品開発・マーケティングに従事し、その後、厚生労働省でキャリアを積んだ。臨床心理士の資格を生かし、教育相談室やクリニックで母親や子どもの心理相談の経験もあり、そういったキャリアを統合してきたユニークな研究者である。 主な研究分野は、家族形成期にある女性のメンタルヘルスに関する研究であり、アタッチメント・スタイルをキーワードに、産後うつ病予防プログラムを開発し、家族全体への効果にも注目した研究者として定評がある。また、プログラム開発研究で得られた知見を、がん患者や家族に対する集団療法にも取り入れている。量的研究法、質的研究法、観察的インタビュー法など、さまざまな研究方法論に精通している。人の安全で安心できる関係を求める本能的な行動を明らかにする、アタッチメント・スタイル面接(ASI)のトレーニングセッションも毎年実施している。 多くの大学院生を指導し、多くの博士論文の内部・外部審査員も務めている。現在、東アジア看護学フォーラム(East Asian Forum of Nuring Scholars: EAFONS)の理事長、日本家族看護学会の副理事長、日本看護科学学会理事、国際家族看護学会(IFNA)Nominating Committee Memberを務めている。2023年にはThe 26th EAFONSの学術集会長を務めた。