Impact of the health policy for interdisciplinary collaborative rehabilitation practices in intensive care units: A difference-in-differences analysis in Japan

成人患者に対するICU早期リハビリテーション (リハ)の効果は多数報告されているものの、臨床実践としての普及には課題がある。本邦では2018年4月に、ICU早期リハ実践をさらに普及させるため、多職種協働型のICU早期リハ実践を評価する診療報酬加算(ICUリハ加算)が新設された。本研究は、ICUリハ加算設立前後におけるICU早期リハ実践状況の変化を分析し、ICUリハに対して経済的インセンティブを導入する政策の効果を評価することを目的とした。全国規模の入院患者データベース(DPCデータベース)を用いて、加算設立前後のICU早期リハビリテーション実施割合の変化を分析した。差分の差分析の結果、ICUリハ加算の設立はICU早期リハ実施割合の増加と関連していた。本研究の知見は、ICU早期リハ実践を普及させるための追加的な人員配置負担を軽減する戦略として、他国の病院管理者、関連学会、政策立案者にとって有用な可能性がある。

論文全文はこちら: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38198928/